©The Estate of Jeanloup Sieff/G.I.P.Tokyo

ローラン・プティとニコラ・ル・リシュ
パリ 1999年


バッハの曲で踊る恋に破れた「若者の死」はローラン・プティの名作品。この悲劇の若者役は絶対バリシニコフがいい、でもやっぱしヌレエフだ、いやマチユー・ガニオだと様々。しかしニコラ・ル・リシュもこの若者役、圧倒的な踊りでファンを魅了し続けその評判は絶大だ。ニコラは度々来日し、今年もベテランエトワールの名コンビ、オーレリー・デユポンと「ジゼル」に一日だけ出演する。「ジゼル」のアルベルヒト像を毎回自在変化させる演技派のニコル、昨年のオペラ座バレエシーズンで “完璧だった”の評価を得ている。ニコラとプティのこのアンチームなショットは1999年の撮影、ニコラ27才、若くしてエトワールとなった彼の円熟期である。その後さらに飛躍を遂げ活動のフィールドが映画やドキュメント、振り付けに広がっていった。プティは前衛コレオグラフアーとして古典バレエに新風を吹き込んだ。ニコラは現在38才の大ベテランの挑戦が続く。写真家のシーフは、肉体が芸術の道具となるダンサーの身体を常に賞賛してきた。

写真解説 倉持和江(ジー・アイ・ピー)


SANKEI EXPRESS 3月28日〜4月3日連載の抜粋転載



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