©The Estate of Jeanloup Sieff/G.I.P.Tokyo

イヴ・サン・ローラン
「ヴォーグ」イタリア版 1962年


若く才能溢れるイヴ・サン・ローラン25才のポートレイト(『ヴォーグ』誌掲載)。クリスチヤン・ディオールのチーフデザイナーからディオールの後継者として注目された彼が自身のメゾンを1961年に立ち上げた。翌年初のコレクションで大成功を収め、撮影されたのはこの時期である。颯爽としたスタイルでニューリーダーのカッコよさが見てとれる。それから約10年後、シーフはサン・ロ−ラン自身のヌードを類似のポーズで撮影した。シーフと彼は、ほぼ同世代で青春時代の親しい仲間だった。彼のヌード写真は、自らのブランドで初挑戦の、都会的で洗練された男たちの香水オー・ド・トワレの広告媒体となった。これが当時スキャンダルとなりフランスのメディアは経営トップが自ら裸になったと騒いだ。ジャンルー・シーフはサン・ロ−ランの華麗な衣装の写真を撮影しているが特にメンズ用香水「リヴ・ゴーシュ」のブランドで初登場したこのヌードは伝説的となっている。現在パリのプチパレ美術館で、イヴ・サン・ローランの回顧展(2010年3月11日〜8月29日まで)開催中、会場には、ジャンルー・シーフの撮影したこのヌードのバージョン14点を飾る展示室が設けられている。 東写美のシーフ展では名作コーナーで傑作の1点をみることが出来る。

写真解説 倉持和江(ジー・アイ・ピー)


SANKEI EXPRESS 3月28日〜4月3日連載の抜粋転載



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